新築のアンテナ工事は自分でもできる?作業内容や注意点を解説
新築のアンテナ工事を自分でDIYできるのか?
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「アンテナ工事を依頼すると料金がかかるから自分で設置したい」と思う方は多いようです。アンテナを設置して方角を調整するだけであれば、DIYに慣れ親しんだ方ならできそうな気もするでしょう。
ここでは、アンテナ工事に必要なスキルや注意すべきポイントを解説します。記事を参考にして、自分でするか業者に依頼するのかを判断してください。
目次
新築のアンテナ工事は自分でもできる
アンテナ工事に資格はいらないので、自分でやろうと思えばできます。しかし、「やってみたけれど映らなかった」「作業中にケガをした」という方もいるようです。
アンテナ工事に必要な3つの作業ができるのかを確認してから、作業に取り掛かってください。
3つの作業ができればDIYは可能
次の3つの作業ができれば、アンテナ工事のDIYが可能です。
- 電波測定
- 配線作業
- 屋根・壁の加工
上記の3つが主に必要とするスキルです。ただし、3つ以外にもアンテナの角度調整も必要です。
特にBS・CSの受信に使用されるパラボラアンテナは、細かな角度調整が求められるので、専門業者でも時間のかかる作業となります。また、作業工程に必要な工具を揃える必要もあります。
電波状況の確認
アンテナ設置の第一関門は、電波測定です。自宅に電波が届いているのか、電波が入りやすい場所はどこなのかを確認しなければなりません。専門業者は業務用の測定器を使って精密に測定しています。
業務用の測定器は数万円しますし、安い測定器では数値がハッキリと分からないため、使えません。まずは測定するために、業務用の測定器を購入する必要があります。
配線
設置場所を決めたら、配線ルートも考えなければなりません。ケーブルをどのように取り回しするのか、分配器・ブースターの取り付け場所も自分で決めていきます。
ケーブルは外壁や天井裏から配線をもってきて、各部屋に引き込みます。また、ブースター選びは専門知識が必要ですし、取り付けの時も電波を調整しなければなりません。
配線、分配器、ブースターに関する総合的な知識とスキルが求められます。
穴あけ・固定
電波を測定してアンテナ設置場所を見つけたら、屋根や外壁に取り付けるための穴あけ・固定作業を行います。外壁に穴をあける場合は、必要であれば天井裏に潜り込んで構造材にぶつからない場所を確認します。
外壁の穴あけが終わった後は、コーキング剤による貫通部分への防水加工が重要です。防水加工していないと水の侵入や虫の侵入に繋がり、建物の耐久性にも影響を及ぼしてしまいます。
穴あけや固定作業は未経験者が行うのはムリですし、ドリルなどの工具も揃えなければなりません。
アンテナの設置方法を解説
アンテナ設置までの流れをお伝えします。
- 電波を測定して固定場所を決定
- 固定器具でアンテナを設置
- アンテナの角度調整
- アンテナ本体とテレビをケーブルでつなぐ
- ケーブルの取り回し
- ブースター・分配器の取り付け
以上の作業を正確に行えていれば、テレビが見られる状態になっているはずです。
BS・CSは角度調整が難しい
BS・CSはとてもシビアな角度調整を求められます。1ミリ単位の調整が必要なため、少しずれただけでもテレビが映らなくなってしまいます。
また、BS・CS放送の電波を送る衛星が南南西にあります。南南西の方角に建物や木などの障害物があると、電波を受信できません。
アンテナ工事を自分でおこなうときの注意点
アンテナ工事で一番注意するべきポイントは屋根からの落下です。屋根から落下すれば大ケガは間違いないでしょう。自分が落下しなくても作業中にアンテナを落としてしまい、人や物に当たってしまうリスクもあります。
また、無事に設置できたとしても後日アンテナが風で飛ばされて、隣家の住宅や車を傷つけてしまうケースもあります。自分で取り付けた場合は、一切補償が効かないという点も考慮しなければなりません。
自信がなければ専門業者に依頼しよう
アンテナの設置には多くの知識とスキルが求められます。必要な機器や工具を揃える必要もあり、自分で設置した方が高くつくでしょう。
設置しても見られない場合もありますし、落下のリスク考えられます。アンテナ工事専門業者に依頼して、確実に取り付けてもらう方法がベストといえます。