テレビの画質低下は受信障害?受信設備不良?家ですぐできる解決策
テレビの画質低下は受信障害?受信設備不良?問題に合わせたカンタン解決策を知ろう
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テレビを長く使っていると、問題になるのが受信不良状態による画質の低下。ノイズで画面が荒れる、映像が飛び飛びになるなど、様々な症状が見られます。ですが、受信不良に関しては必ずしもご家庭のテレビ(あるいはその周辺機器)に問題があるわけではなく、電波受信障害の場合もあるのです。地デジ放送への切り替えが終わって、はや10年。ご自宅のテレビも、そろそろガタがきていてもおかしくないころです。
受信不良の種類が「受信障害」か「受信設備不良」なのか、この記事を読み、状況にあわせた解決策を知りましょう!
目次
受信障害と受信設備不良はどう違う?
そもそもテレビの「受信障害」そして「受信設備不良」はそれぞれ、どういうものでしょうか。「受信障害のなかに、受信設備不良が含まれるんじゃないの?」と、あまり詳しくない人も多いはず。2つの違いは「原因となるもの」そして「持ち主自身での対処の可否」にあります。大差ないように思えても、意外とできることの差は大きいのです。
受信障害は「電波」が原因
「受信障害」は「電波障害」ともいい、普段見ているテレビではなく、電波の問題で起こります。何らかの外的要因が電波の通り道を妨げ、結果としてご家庭のアンテナが電波を受け取れなくなる状態です。主な症状は、カラフルなブロック状の「ブロックノイズ」や、画面が真っ暗になる(ブラックアウト)場合が多く見られます。例えば、受信障害が起こる主な原因として、以下のようなものが考えられます。
- 建物や障害物が電波の通り道をふさいでいる
- (雨の日に)雨水に電波が吸収されて環境が乱れる
- 近隣の電波塔や他の家のアンテナが壊れ、異常な電波を発している
上記3点を見ると、何かしらの外的要因が、電波の通過を妨げていることがわかりますね。電波は目に見えませんが、意外と繊細なもの。他の電波の影響だけでなく、建物、風雨によって乱れてしまいます。さらに近年、地デジ化によってテレビが明け渡した電波帯を、携帯電話のために使う政策が進んでいます。そのため携帯の電波帯が地デジ放送を妨げる場合もあるのです。
なお電波障害の影響は、家庭内で2台以上の機器に及ぶ場合が多いです。家にあるテレビやラジオ全般、さらには近隣のご家庭の電子機器にも影響を及ぼすことも!心配なときは他の機器もチェックしたり、近隣の方に聞いてみたりしてくださいね。
「テレビそのもの」が問題の受信設備不良
続いて「受信設備不良」の方ですが、これはテレビの機械自体に原因があるもので、他の機器や近隣では問題なく電波を拾えます。
症状としては受信障害のときよりも「ブロックノイズ」に加えて、映像がかくかくと途切れてしまう「フリーズ」の傾向が目立ちます。「今まではちゃんと見られていたのに、どうして?」とお思いの方も多いことでしょう。原因としては以下のようなものが考えられます。
- 本体や録画機器が古くなり機能が衰えた
- B-CASカードや受信ケーブル配線が間違った位置にある
- ブースター(増幅器)やアッテネーター(減衰器)の設定が強すぎる
- テレビに届く電波が不足している
機器の劣化による受信設備不良は、対処に時間のかかるものが少なくありません。ですが多くの場合、受信設備不良は機材の設定ミスなど、些細なきっかけで起こるものです。次の項目で対処法を確認し、症状が出てもスムーズな対応を心掛けましょう!
テレビのノイズをどう直す?原因別に対処法を考える
それぞれの受信障害について、原因・症状がわかったところで、今度は原因ごとの対処法を考えましょう。対処法といっても、ほとんどは簡単で、部品や機械を手配すれば誰でもできる方法です。受信障害は放っておくとどんどん映像を悪化させてしまうので、この項目を見て早めに手を打ちましょう。
受信設備不良:接触不良はプラグをはめ直そう
まず、受信設備不良の場合は、大概は部品を少し調整すれば直るものです。例えば画面にノイズが生じたときは、まず配線ケーブルの差し込み口や位置を確認してみましょう。映りが悪いときは配線ケーブルがゆるんでいて、信号が十分に届かなくなっている場合が考えられます。
(なお、ケーブルと差し込み口の間に埃が溜まると、火災の原因になります! 掃除をするときに毎回チェックしておきましょう。)
さらに「画面が全く映らないと思ったら、ケーブルやB-CASカードを差す位置が違っていた」ということもあります。テレビを買ったばかり・引っ越したばかりのご家庭では多く見られる原因です。「前まではちゃんと使えたのに」と思ったら、まずは一度配線やカードの有無を見直してみましょう。
受信設備不良②:テレビ自体に問題があるときは……?
もちろん、配線状態を整えただけでは、ノイズが止まらないケースもあります。具体例としては、ご家庭のアンテナや録画機など、テレビ自体の機能の劣化が挙げられます。
長年使っていると電波信号受信(アンテナ側)・読み込み(テレビ側)の機能が衰え、電波をきちんと受け取れなくなるのです。テレビの場合は、ごく微弱な電波信号でなければ読み込めないケースもあるので、厄介なもの。
おすすめの方法は、市販の専用ディスクを使って、レンズクリーニングをしてみること。小さなブラシのついたディスクを録画機に入れ、ブラシでデータを読み取るためのレンズを掃除することで、クリーニングをするのです。録画された番組の視認性を上げるためのものですが、機内をきれいにすることで、地上波放送を見るときにもノイズが減ることがあります。試してみる価値はあるのではないでしょうか?
受信障害:業者に依頼して状況を改善
では受信障害の場合はどうか……というと、実際のところは業者に依頼して、直してもらうことがほとんど。送られてくる電波そのものに問題があるので、ご自宅のアンテナが破損している場合(受信設備不良にあたります)でなければ、自分ではどうしようもないからです。幸いなことに、多くの公的機関が受信障害の解消に取り組んでいます。
- 総務省「テレビ混信対策センター」……地デジ放送の受信障害で困っている人に、対策費用を一定額補助してくれる。
- 「700MHz利用推進協会」……携帯電話会社複数社が設立した、一般社団法人。携帯映像の乱れやブラックアウトに対して、無償で調査や回復作業を実施してくれる。
- 「受信環境クリーン協議会」……受信不良に関する相談を受け付けており、それを踏まえたうえでアドバイスをくれることも。全国に支部があるので、悩んだときはここへ電話を。
「受信障害かな?」と困ったときは、一度気軽に相談してみることをおすすめします。問題の全てを解決できなくても、良いアドバイスをもらえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?この記事では、テレビの受信障害と受信設備不良との違いについて、それぞれの原因と対策を紹介しました!以下の表を確認して、ポイントを復習しましょう。
受信障害 | 受信設備不良 | |
原因 | 乱れた電波が送られる | 自宅のテレビの劣化、調子が悪い |
自分での対処の可否 | 可能 | 不可能 |
主な対処法 | 業者に発信源の修理を頼む | 部品の追加・配線を直す |
自分でやってみてもわからないことがあれば、必要に応じて、専門の業者に連絡してみると良いでしょう。快適な受信環境にできるよう、色々試してみてくださいね。
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