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テレビの画質低下は受信障害?受信設備不良?家ですぐできる解決策

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受信障害を起こしているアンテナ

テレビの画質低下は受信障害?受信設備不良?問題に合わせたカンタン解決策を知ろう

この記事を読むための時間:5分

テレビを長く使っていると、問題になるのが受信不良状態による画質の低下。ノイズで画面が荒れる、映像が飛び飛びになるなど、様々な症状が見られます。ですが、受信不良に関しては必ずしもご家庭のテレビ(あるいはその周辺機器)に問題があるわけではなく、電波受信障害の場合もあるのです。地デジ放送への切り替えが終わって、はや10年。ご自宅のテレビも、そろそろガタがきていてもおかしくないころです。


受信不良の種類が「受信障害」か「受信設備不良」なのか
この記事を読み、状況にあわせた解決策を知りましょう!

受信障害と受信設備不良はどう違う?

そもそもテレビの「受信障害」そして「受信設備不良」はそれぞれ、どういうものでしょうか。「受信障害のなかに、受信設備不良が含まれるんじゃないの?」と、あまり詳しくない人も多いはず。2つの違いは「原因となるもの」そして「持ち主自身での対処の可否」にあります大差ないように思えても、意外とできることの差は大きいのです。

受信障害は「電波」が原因

「受信障害」は「電波障害」ともいい、普段見ているテレビではなく、電波の問題で起こります。何らかの外的要因が電波の通り道を妨げ、結果としてご家庭のアンテナが電波を受け取れなくなる状態です。主な症状は、カラフルなブロック状の「ブロックノイズ」や、画面が真っ暗になる(ブラックアウト)場合が多く見られます。例えば、受信障害が起こる主な原因として、以下のようなものが考えられます。

 

  • 建物や障害物が電波の通り道をふさいでいる
  • (雨の日に)雨水に電波が吸収されて環境が乱れる
  • 近隣の電波塔や他の家のアンテナが壊れ、異常な電波を発している

 

上記3点を見ると、何かしらの外的要因が、電波の通過を妨げていることがわかりますね。電波は目に見えませんが、意外と繊細なもの。他の電波の影響だけでなく、建物、風雨によって乱れてしまいます。さらに近年、地デジ化によってテレビが明け渡した電波帯を、携帯電話のために使う政策が進んでいます。そのため携帯の電波帯が地デジ放送を妨げる場合もあるのです。

 

なお電波障害の影響は、家庭内で2台以上の機器に及ぶ場合が多いです。家にあるテレビやラジオ全般、さらには近隣のご家庭の電子機器にも影響を及ぼすことも!心配なときは他の機器もチェックしたり、近隣の方に聞いてみたりしてくださいね。

「テレビそのもの」が問題の受信設備不良

続いて「受信設備不良」の方ですが、これはテレビの機械自体に原因があるもので、他の機器や近隣では問題なく電波を拾えます。

 

症状としては受信障害のときよりも「ブロックノイズ」に加えて、映像がかくかくと途切れてしまう「フリーズ」の傾向が目立ちます。「今まではちゃんと見られていたのに、どうして?」とお思いの方も多いことでしょう。原因としては以下のようなものが考えられます。

 

  • 本体や録画機器が古くなり機能が衰えた
  • B-CASカードや受信ケーブル配線が間違った位置にある
  • ブースター(増幅器)やアッテネーター(減衰器)の設定が強すぎる
  • テレビに届く電波が不足している

 

機器の劣化による受信設備不良は、対処に時間のかかるものが少なくありません。ですが多くの場合、受信設備不良は機材の設定ミスなど、些細なきっかけで起こるものです。次の項目で対処法を確認し、症状が出てもスムーズな対応を心掛けましょう!

テレビのノイズをどう直す?原因別に対処法を考える

テレビの受信設備不良の原因は配線ケーブルや周辺機器に多い

 

それぞれの受信障害について、原因・症状がわかったところで、今度は原因ごとの対処法を考えましょう。対処法といっても、ほとんどは簡単で、部品や機械を手配すれば誰でもできる方法です。受信障害は放っておくとどんどん映像を悪化させてしまうので、この項目を見て早めに手を打ちましょう。

受信設備不良:接触不良はプラグをはめ直そう

 

まず、受信設備不良の場合は、大概は部品を少し調整すれば直るものです。例えば画面にノイズが生じたときは、まず配線ケーブルの差し込み口や位置を確認してみましょう。映りが悪いときは配線ケーブルがゆるんでいて、信号が十分に届かなくなっている場合が考えられます。

(なお、ケーブルと差し込み口の間に埃が溜まると、火災の原因になります! 掃除をするときに毎回チェックしておきましょう。)

 

さらに「画面が全く映らないと思ったら、ケーブルやB-CASカードを差す位置が違っていた」ということもあります。テレビを買ったばかり・引っ越したばかりのご家庭では多く見られる原因です。「前まではちゃんと使えたのに」と思ったら、まずは一度配線やカードの有無を見直してみましょう。

受信設備不良②:テレビ自体に問題があるときは……?

もちろん、配線状態を整えただけでは、ノイズが止まらないケースもあります。具体例としては、ご家庭のアンテナや録画機など、テレビ自体の機能の劣化が挙げられます。

長年使っていると電波信号受信(アンテナ側)・読み込み(テレビ側)の機能が衰え、電波をきちんと受け取れなくなるのです。テレビの場合は、ごく微弱な電波信号でなければ読み込めないケースもあるので、厄介なもの。

 

おすすめの方法は、市販の専用ディスクを使って、レンズクリーニングをしてみること。小さなブラシのついたディスクを録画機に入れ、ブラシでデータを読み取るためのレンズを掃除することで、クリーニングをするのです。録画された番組の視認性を上げるためのものですが、機内をきれいにすることで、地上波放送を見るときにもノイズが減ることがあります。試してみる価値はあるのではないでしょうか?

受信障害:業者に依頼して状況を改善

では受信障害の場合はどうか……というと、実際のところは業者に依頼して、直してもらうことがほとんど送られてくる電波そのものに問題があるので、ご自宅のアンテナが破損している場合(受信設備不良にあたります)でなければ、自分ではどうしようもないからです。幸いなことに、多くの公的機関が受信障害の解消に取り組んでいます

 

  • 総務省「テレビ混信対策センター……地デジ放送の受信障害で困っている人に、対策費用を一定額補助してくれる。
  • 700MHz利用推進協会……携帯電話会社複数社が設立した、一般社団法人。携帯映像の乱れやブラックアウトに対して、無償で調査や回復作業を実施してくれる。
  • 「受信環境クリーン協議会」……受信不良に関する相談を受け付けており、それを踏まえたうえでアドバイスをくれることも。全国に支部があるので、悩んだときはここへ電話を。

 

「受信障害かな?」と困ったときは、一度気軽に相談してみることをおすすめします。問題の全てを解決できなくても、良いアドバイスをもらえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?この記事では、テレビの受信障害と受信設備不良との違いについて、それぞれの原因と対策を紹介しました!以下の表を確認して、ポイントを復習しましょう。

 

  受信障害 受信設備不良
原因  乱れた電波が送られる 自宅のテレビの劣化、調子が悪い
自分での対処の可否 可能 不可能
主な対処法  業者に発信源の修理を頼む 部品の追加・配線を直す

 

自分でやってみてもわからないことがあれば、必要に応じて、専門の業者に連絡してみると良いでしょう。快適な受信環境にできるよう、色々試してみてくださいね。

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